平成24年9月定例会一般質問

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○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 防災教育に関して、前々回かその前か、しっかりさせていただきましたので、先に進めさせていただきたいと思いますが、気仙沼へ行ったときの伺ったお話ですが、もともと防災には力を入れていた市ということで、今回の震災前でも市内180地域で防災に関するワークショップなどを開いていたようですが、やはりどうしても若い世代の参加者が少ないと言います。
そこで、学校を中心とする防災教育の推進を図ったとのことです。これは、子供たちの命を守るという目的が当然あるわけですが、子供たちを通して、お父さんやお母さんに伝えてほしいという思いもあるとのことです。何度も何度も繰り返し、災害のイメージ化を行うことが必要だと思います。
先日、NHKの特集で、奇跡の釜石ということで番組がされていましたが、その中でもおじいちゃんが家にいれば安心であると言っていたのが、子供がおじいちゃんを説得して避難させるとか、お父さん、お母さんが大丈夫だよと言っていたのを、何を言っているのということで、子供に言われて避難するということが何度も言われていました。
また、その中で出てきた小学生の話ですごく印象的だったのが、奇跡の釜石だというふうに言われているが、奇跡というよりも実績なんだという話をしていました。すごい言葉を言うなあと思ったんですが、今までの訓練とかがあってこその実績がこうさせたんだということを言いたかったんだと思いますが、奇跡、奇跡と言われるのは、それをイメージ的にはすごいいい話にするわけですが、これまでの本当に長年の実績が、積み重ねがこういう結果を生んだんだということを、その一言で、ああ、そうかというふうに改めて思ったわけです。ぜひ、災害のイメージ化のできる、命を守る防災教育を目指していただきたいと思います。

土砂災害警戒区域と指定されたからポッと危ない危険が出たというわけじゃありませんが、これまでもそういう地域だったのを今回、警戒区域ということで定められたということですが、そういうこともしっかりと入れながら、これからの防災教育、訓練などをしていただきたいなと思います。
昨年の各学校で、先ほどの教育委員長のほうからも話がありましたが、3月11日の地震発生時の、避難行動についてのアンケートがとられたということで、その結果、その後、また資料として配られたわけですが、今後の防災教育、訓練にどのようにそれが生かされていくのかをお聞かせください。

○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。

◎教育長(久保村清一君) お答えします。
今、議員がおっしゃったように、釜石市では津波てんでんこと、こういう言葉がずっと伝えられてきまして、それを実際に先導したのは中学生であったということで釜石の奇跡と言われているわけですけれども、まさに防災教育、防災訓練の大切さを如実にあらわしている、そういう出来事ではなかったかというふうに思います。
今回の3.11の地震に対して幾つかの具体的な報告を受けているんですけれども、小学生は先生が机の下へ隠れろと、潜れとか言う前に、かなりの子供は下へもう隠れていたと、こういうお話を聞きまして、これはやっぱりふだんの訓練が生きていて、先生たちよりも子供たちのほうが非常に反応が早い。それが、この釜石にも言えたことではないのかなと、そんなふうに思い、やはり訓練をきちんとやっていかなくてはいけないというふうに思います。
ただ、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、伊那市は津波とは違うわけでありまして、しかも市街地があり、山間地があり、あるいは急な山坂や、あるいは大きな川があるとか、そういう条件がそれぞれ違うわけでして、そういった情報をきちんと共有しながら、それぞれの学校でどういう対応をしていけばいいのかということをきちんと考えて対応していかなくちゃいけないと、そんなふうに考えております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) アンケートをとって、それを今後の防災教育とか訓練にどう生かしていくのかをちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。

◎教育長(久保村清一君) 申し上げます。
先ほど、委員長のほうから細かいアンケートの結果について申し上げましたけれども、これらをもとにしてより具体的な防災教育あるいは訓練のあり方について、各学校、見直しをしております。
各学校では、4月当初、それから9月1日の防災の日を前後して、各学校で見直しをした防災訓練に基づいて実施しておりまして、10月に教頭会を計画しておりますが、その折にそれぞれの取り組みあるいは課題等を持ち寄って検討し、情報交換をしていきたいと。
さらに、市長も先ほど申しましたけれども、あわせて不審者とか、あるいは熊の問題が今、大きく取り上げている学校もございまして、そうした対応、危機管理のあり方についても一緒に考えてまいりたいと、そんなふうに思っております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) そうすると、このアンケートの結果というか、そういったものはそれぞれの学校で検討して生かしていくという形で、その報告会を今度10月のときにということで、市全体として、じゃあこういうアンケートが出たのでこういうふうにやっていこうと、指導とか、こういうふうにやっていきましょうというのは、特にはないということでいいですか。

○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。

◎教育長(久保村清一君) 先ほども申し上げましたけれども、伊那市の21校、それぞれ条件がみんな違うわけですね。ですから、基本は自分の命は自分で守るという、そこに置きながら、特に一番心配なのは登下校時に起こった場合だと思います。学校内において起こった場合については、今、耐震化を進めていただいておりますし、教師もいるわけですから、これはある程度、訓練でいいわけですけれども、登下校時、どんな場所でどんな状況の中で遭遇するかわからないわけでございまして、そういうものにも対応できるようなマニュアルをつくっていかなくちゃいけないと、そんなふうに考えております。

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