議会改革視察(四日市市、鳥羽市)

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鳥羽市議場

◆三重県 鳥羽市

1. ソーシャルメディアを活用した市議会広報について

・鳥羽市の議会IT化はとても進んでいる! 伊那市でも導入してほしいことがたくさんみられた。動画配信についてはすべに伊那市議会でもほぼ決定事項であり、これから活用方法を考えていかなくてはならないが、鳥羽市では議会中継に止まらずツイッターの活用、それからタブレット端末の活用が進んでいる。

議場には41インチの液晶が二つ用意されており、議員は一般質問の際、フリップやボードを持たずに、ipadひとつで視覚的な訴えをすることができる。というのも、ipadを議場に持ち込むことが許可をされており、質問席のケーブルを自分のipadに差せば、議場の液晶にipadと同じ画面が表示される。議員は、そこでグラフを見せたり、実際に撮ってきた写真を見せたりすることができる。議事録の関係もあり、議員はできるだけ「これ」「この」などの言葉は使わず、映し出した画像やグラフをしっかり説明するよう申し合わせがあるという。

これはとても素晴らしい。前々から、議場にプロジェクタを設置して使えないだろうかと考えていたが、いまの時代、液晶ディスプレイの方が安く手に入り、PCやタブレット端末を活用した方がきれいにプレゼンができる。

ぜひとも、これは伊那市議会でも検討をしたい(してほしい)。

さらに、鳥羽市では委員会へもipadの持ち込みが可能で、会議中に調べたいことや記録したいときも、しっかり使えるといい、通信費は政務調査費が使われている。

スマートフォンの普及で「LINE(ライン)」と呼ばれるアプリも爆発的な広がりを見せているが、鳥羽市ではこのLINEも議会情報の発信に活用するといい、見習うところが多い(とはいえLINEは問題も多いと聞く。議会の情報発信に使うには時期尚早か。)。

先日の飯田で行われた研修のときも講師の先生がおっしゃっていたが、議会の情報発信・情報共有は絶対的に必要なことで、議員は非常に大きな権限を与えられているという自覚をもって、しっかり学習し、伝えていく義務がある、と改めて感じた。

これからも新しい広報媒体がどんどんと出てくる。新しいものになんでも飛びつくということではないが、常に、利用価値があるかどうかの検討を欠かさず、少しでも市民に開かれた議会を作っていかなくてはならない。

そう感じた2日間の研修視察。
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