議会改革視察(会津若松市議会)

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会津若松市役所庁舎

議会の新しい活動領域について

マーケティング理論からの応用として、配布された資料に記載された考え。相対的経営資源の質と量に着目し、質が高く量が多いのが市長等のリーダー。企業でいうとトヨタのようなリーディングカンパニー。

では、議会はどのような立場で活動を行うべきか。従来は、量が小さく質も低い「フォロワー」的な議会が多かった。いわゆる、黙認・追認の議会。

しかし、それでは夕張市のような結果になってしまう。量は少なくても質が高い「ニッチャー」、隙間を狙う議会。また、質は低くても量の多い「チャレンジャー」的な議会である必要がある。

ここでもやはり、主語は「議員」ではなく「議会」と考える原則を忘れてはならない。

政策討論会について

政策課題を分類分けし、政策討論会を開催する。政策討論会は、議員全員で行う「全大会」と、各常任委員会委員で組織する「分科会」で行うものとがある。常任委員会とせずに分科会と称するのは、閉会中の継続審査等の手続的なものを回避するため。また、各分科会には大学教授等の学識経験者が出席することもある。これは各常任委員会の視察にかかる費用等を節約し(視察を1泊や日帰りにするなど)、学識経験者への謝礼等に充てているという。

市と大学との連携はよくあるが、議会と大学の連携も以前から必要だと思っており、県内においては信州大学にも行政・地方自治の専門家がいるが、活用してもよいのではないだろうか(行政法の又坂教授は私の恩師でもあり・・・)。

まとめ

会津若松市議会は、議員が「専門家」である強い意識をもって活動していることがよく伝わってきた。大学教授と協同で研究・討論を積み重ねてきたことがとても大きいのではないかと思う。

従来の「議員像」「議会像」にこだわることなく、地域をよりよくするためにはなにが必要か、どのような研究をすればよいのか、会津若松を参考にしつつ伊那市独自なものも考えなくてはならないと強く感じた。

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