伊那市を広報することについて(平成23年9月定例会一般質問その3)
一般質問内容 平成23年9月9日
一般質問の議事録 平成23年9月9日
次に、3番目の質問に入りたいと思います。伊那市を広報することについて質問をいたします。
一般質問の初日に飯島進議員のほうから伊那市検定の質問がありましたが、実は平成21年に信州伊那検定というのは自分で独自につくって実証しようとして準備をしていたんですが、志半ばに挫折したことがあります。それはその費用対効果の面と、問題をつくることは専門家に頼んでじゃあ幾ら謝礼払って、受験者が何人ぐらいいて受験料幾らにすればどうもうかるんだって、もうけでやろうとしたわけですけれども、一個人ではちょっと難しい話でした。
やっぱりその検定というのはガイドブックと合わせても、まず伊那市に興味を持ってもらうということと、勉強していく中でこういうこともあったなってすごく伊那市のことが詳しくなって、伊那市のことが詳しいことについて自慢できるってすごいいいと思うんですよね。自分の住んでいるまちが好きになって、自分がそこのことこんなに詳しいんだよというのは、物すごいいことだと思います。郷土愛という面から言っても、またぜひ観光にも有利だろうと思いますので、検討していただきたいと思います。
質問に入りますが、1番、シティプロモーションについて、地域を持続的に発展させるために、地域の魅力を内外に効果的に遡及し、それにより人材、物財、資金、情報などの資源を地域内部で活用可能としていくこと、これをシティプロモーションと言います。近年多くの地方自治体で取り組みがなされています。川崎市、新潟市、東広島市、厚木市、熊本市、また近くでは塩尻市も取り組みをしています。市長が考える伊那市におけるシティプロモーションにはどのような取り組みがありますでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) シティプロモーション、行ってみたい、住んでみたいというそういう気に、気持ちにさせる特色ある地域づくりという、こんなものを進めるときに、その魅力を内外に発信をするということであります。今現在伊那市の取り組みでありますけれども、まずはパノラマ伊那市というキャッチフレーズを発信をしております。その中でも特に力を入れているもの、観光であります。高遠の桜、それから南アルプス、中央アルプスの西部山ろく地域、それから食、これは高遠そば初めローメン、ソースカツどん、アマランサスを使った料理とかですね、そんなものがありますけれども、あともう三つほどありますね。空き家バンクによっての発信で田舎暮らしという、そうしたことも長谷高遠で取り組んでおります。それからこれは珍しい例としましては、行政による婚活事業ということ、そしてもう一つ、私が常々言っている伊那市の将来に渡っての魅力、産業としての柱として観光と環境と健康、教育、そして農業といったものも取り組みの一つであります。それから市の魅力を地域の内外に情報発信する手段としましては、伊那市の公式ホームページ、あるいは観光協会のホームページがあります。さらには報道機関へのプレスリリース、ケーブルテレビ、有線放送など、それから最近観光協会で始めたツイッターなど、そんなものがあります。上記こうした意味においても、シティプロモーションに取り組んでいるということでありますけれども、ただこうした言葉が一般化、まだしていないということでありますので、そうしたことをシティプロモーションという名前の発信と同時に、やっぱり中身が一番大事になると思いますので、そうしたことについてはしっかりと取り組みながら、この地域を知ってもらって、行ってみたい、住んでみたいという気持ちにさせる地域づくり、特色あるものをつくってまいりたいと考えております。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) シティプロモーション、まだまだ一般的な言葉になっていませんが、今マニフェストってすごく一般的な言葉になってますが、最初北川知事が選挙やるときにマニフェストって何だ、それはって言ってたのが、だんだんみんながはやりに乗って使うようになると、マニフェストを定めた時点でも興味がわくというか広がっていくので、ぜひだんだんとシティプロモーションという名称を使って進めている自治体があるので、はやりに乗って、伊那市もシティプロモーション定めましたということだけでも、もうPRになりますので、当然中身が伴ってですけれども、こういう新しい言葉も使いながらも、それも生かしていただきたいなと思います。
行政がいかにこうすばらしい施策を考えていても、このシティプロモーションに限ったことではありませんが、市民に伝わらなくては効果が下がるどころか逆効果になってしまうこともあります。行政が考えた施策をいかに市民に効果的に伝え、より多くの共感を得て行っていくかということが非常に重要になります。広報は単なる周知のための手段ではなくて、市が抱えているさまざまな課題を市民と一緒に解決していくコミュニケーションと考えなくてはなりません。企業がセールスをする場合、当然のようにマーケティングが行われます。しかし、これまでお聞きしたところ、このシティプロモーションに取り組むに当たっては、市民や企業にアンケート調査をしたことがないとのことですが、市民や企業がそれぞれ考える伊那市の売りには、行政が考えるものと違うものがあるかもしれません。また、いいアイデアによって新たな魅力を創造することができるかもしれません。
伊那市で大切にしたいもの、誇りに感じるもの、自慢したいもの、ほかの人に勧めたいもの、こういったアンケートを取ってはいかがでしょうかと考えるわけです。アンケートを実施するだけで、そのアンケートに答える人にとっては、みずから市の魅力に気づいたり、伊那市を再評価するきっかけにもなります。ぜひこの伊那市の魅力を再発見、再評価、さらには、新しく創造をするためにも、アンケート調査を実施していただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 先ほど来、CM、プロモーションという言葉はまだ一般的ではないということの中で、こうしたことへ取り組むということは、よいまちづくりをするためにもいいことだと私も思います。ただ、今現在市への手紙、メール、あるいは市長への手紙、メール、私と語る、市長と語りた伊那という、そういうことも実施をする中で、いろんな意見を集める機会というのを持っているわけであります。さらに職員もいろんな場所に行って、いろんな皆さんとお会いして、いろんな意見を聞くということをやっておりますので、現段階でシティプロモーションに取り組むためのアンケートということは、まだまだもう一検討が必要かなという考えではありますが、引き続いてそうしたものを意識した上での情報収集というのはやっていきたいという考えであります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) ぜひよろしくお願いします。例えば伊那市のシティプロモーションとかシティセールスとか、そういう戦略の構想をつくるときには、ぜひ市民の声をしっかり聞いていただいて、行政だけでつくるのではなくて、一緒に伊那市を盛り上げていくわけですので、伊那市の住んでいる人みんなの意見を吸い上げるようなものをつくっていただきたいと思います。この観光政策にも大きくかかわってくるアンケートだと思うんですが、市民の伊那市への愛情、プライド、納得を得ないままに、行政だけの思いで進めた観光ではうまくいきません。ですので、おもてなしの心って市長はよくおっしゃいますが、これは行政だけがおもてなしの心を持っていてはだめで、市民みんなが伊那市を好きになって伊那市を愛して、伊那市ってこんないいところだよっていうことを伝えたい気持ちにならないと、伊那市全体としておもてなしの心というのは醸成されませんので、そういったことをつくるためにも、アンケート調査をすることがきっかけになればいいなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
よく経営戦略では、プロダクトフローというものがあります。物を売るためには、まずあげる商品をつくる。それから売れる商品を考える。そして最後に売りたい商品を考える。考えるというか売りたい商品があるということです。顧客の初めの1歩を誘うためには、サンプルや情報を無料であげます。次に、積極的に売りたい商品ではないんだけど、つまり大きな利益にはならないけれど集客ができる商品を考えます。そうすると多少のお金を出すので、顧客にとってもその商品を買うということは壁にはなるんですが、あげる商品によって1歩を踏み出してますので、低い壁は乗り越えられることができるというものです。最後に売りたい商品は何か。これは価格も高く、利益率も高いもの、本来顧客にとっては物すごい高い壁になるんですが、あげる商品と売れる商品で2歩顧客が近づいてきているので十分売ることが可能だというのがプロダクトフローなんですが、これは企業のマーケティングだけではなくて、地方自治体経営でも使えると言われていて、取り組んでいるところもあります。
まず、じゃあ伊那市にとって売りたい商品は何かと考えますと、やっぱり伊那市の総合計画の方針にもありますが、定住人口の増加、これは自治体経営にとっては本当に重要で、利益率の高い商品と言えます。しかし、その顧客、転入してくる人にとっては人生に密接にかかわってくるものですし、どう考えても安い買い物ではないということで、非常に高い壁はあります。
そこであげる商品について考えます。第1歩目です。そこは定住人口の増加、つまり転入を売りたい商品とするなら、今言ったとおりあげる商品が必要になります。どんどん魅力的な情報を提供すること、各地の物産展で実際に物を配ってもいいと思います。また、アンケートを実施して協力してくれた人へ情報提供をしたり、お礼としてプレゼント、入浴券とか商店街の割引券を配ってもいいかと思います。
そして、一度興味を持ってくれた人をさらに引きつけるために売れる商品を考えます。興味を持ってくれた人には、実際に伊那市に来てもらうといいと思います。それは観光になります。実際に来て、伊那市のよさを感じてもらいます。そうして気に入ってもらえれば、どこか移住を考えていた人にとっては、その選択肢の一つに伊那市が堂々と入ってくるわけです。とうまくいけば楽なんですが、そう簡単にいかないことは百も承知です。ですが、そういうことを考えながら戦略的に伊那市の魅力をPRしてほしいなということを思っています。そういうせっかく市長は民間出身ということで市長になられたので、ぜひ今もいろいろ民間の考えとか企業の考えというのを導入していただいていると思うんですが、こういう戦略的な面でももっともっとこういうことを取り入れて、積極的なPRをしていただきたいなと思います。
そのPRの話なんですが、続いてですが、市報について質問をさせていただきます。この市報というのは、行政と市民のきずなでもあるということで非常に大切なものになっています。これまでさまざまな見直しがなされ、限られた予算の中で毎月毎月多くの方の御苦労のもとに、現在の市報はでき上がってきていることは容易に察することができます。しかし、そんな苦労のもとにでき上がっている市報であるのに、すべての方が目を通しているかというとそうではなくて、みんなに見てもらう紙面づくりというのは本当に難しいものだと思います。広報というのは、伝えたい相手に伝わって初めて広報という効果が出ます。
市長にお伺いをします。今の市報を毎号ごらんになっているかと思いますが、御感想はいかがでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 広報について、市報については都度担当のほうで工夫を凝らして、市民の皆さんに読みやすい、それから情報をきちんとそういうふうに伝えることができるような内容にしようという視点で行っております。そうした中でも、好意的な意見、好意的というか評価としましては、内容がわかりやすいとか、あるいは見やすい、親しみやすいというようなこともあります。文字ではなくて絵を使って伝えるとか、そんなこともありますけれども、一方では内容がかたいと、あるいは値段が高くないかというそんな御心配もいただいております。実際には、1冊当たりにすると28円という単価になるわけなんですが、これもかつてよりは安くなっている。広告を載せながら単価下げましょうということも数年前から始めました。安くいいものを提供しようというのは基本ですので、そんなことも取り組みをしていて、内容についても発行するたびにいろんな皆さんから意見が出ますので、それをまた検証をして次に生かしていくと。私ごとと言っては変ですけども、市長の考えということで、たき火通信というコラム、ちっちゃいコラムなんですけれども、これも載せてます。これからの伊那市、こんなことをすべきじゃないかとか、こんな取り組みもすべきじゃないかとか、案外こう気がついていないけども、こんないいところがありますよというようなことも書きながら、市民の皆さんに情報を伝えていくというような取り組みをしている最中であります。
そうした中で、全県的にも高い評価をいただいております。平成20年には長野県市町村広報コンクールということで、これは組写真の部で最優秀賞をいただきました。21年にも広報紙の部で第1位と、さらに市町村コンクールの部でも最優秀賞、これ22年でしたっけね。いただいたりということで、そういうプロの目から見ても非常にいい内容だと、いい写真だということもいただいておりますけれども、これに甘んじることなく、これからもしっかりと大変大事な媒体でありますので、これを使いながら市民の皆さんにお伝えをしてまいりたいという考えであります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 市民から市報に対する意見おっしゃっていただいたと思うんですが、市長がいつも市報を見ていると思うんですが、御感想はかがでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 私は及第点というか比較的にいい点数をつけられるんじゃないかと思っています。ただ、工夫をしないと飽きてしまします。飽きたら手が届きませんので、手は伸びませんのでそういうことがないように、常に新しい考えた発想を入れながら、新鮮さを求めて、とはいえ、市報としての役割がありますので、市民の欲しい情報は一体何なのかということを考えながらやっている。その点ではそこそこ私としてはいい点数がつけられるのかなという考え、感想であります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) ありがとうございます。見て非常に見やすいし、色もきれいでわかりやすいまとめをしていただいて、非常にいいなと同じように思っています。
この市報の広報対象者ですが、だれに対してお知らせをしようとしているのか。その広報対象者としてはどういう方を想定していますか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 市民全般になるわけですけども、お年寄りの方もいれば成人の方もいます。子供たちというところもちょっと考えておりまして、何探しでしたっけ。何とか探しって。ちょっとね、写真の横とかどこかにちょっと隠れた市報ちゃん探しかな、というのがあるんです。それを探してくれればというようなことで、間違い探しじゃなくて、ちっちゃなかわいい写真がありまして、それを探しましょうという、これは子供たちが非常に夢中になって市報をめくりながら、その中で自分も興味のあるようなものなんかを見ながらいるということもよくはがきをいただきますので、対象とすると幅広くという、そんなとらえ方でおります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 行政はよく広報対象はだれですかと言うと、市民一般とか広く市民の皆さんにということが多いかと思います。だれに何を伝えるかということはとても大切で、広く市民にあれもこれも伝えようとすると、結局だれにも何も伝わらないということが起こり得ることがあるということが言えます。企業では顧客取引先株主、見込み客、地域住民、マスコミなど細分化をしてそれぞれときめ細かい関係づくりをして広報をしていきます。それぞれに広報をつくれというわけではなく、今市長もおっしゃったように、そういう何とか探しというのがあって小さいお子さんが市報の行政には興味ないけど、市報をめくって見てくれるという、そういうそれぞれの世代とか立場の人を想定して記事を組んでいくというのは非常に大切なことだと思います。広報はそういった多くの立場の人が見ているということを念頭に置いて、これからもつくっていただきたいなと思います。
余りその広報対象者を意識しないで、市報だけではなくそういった広報をしてしまうと、一方的なお知らせをするだけのお知らせ広報ということになってしまって、市民は当然市報を読んでいるでしょということが前提に事業を進めてしまうと、また市民と行政との間でトラブルが起きがちなので、その辺もただ単に情報を提供するだけではなく、こういう問題がありますがいかがでしょうかという、その広く市民の声を聞くような紙面づくりも心がけていただきたいと思います。
さらには、その市民だけではなく市報というのは、外からも見られているということを意識する必要があると思います。今市報はホームページでも見ることができるようになっていますので、例えば先ほど言った転入をしようとしてる人、観光に行きたいという人がもしかしたらクリックして市報を見るかもしれないです。そういう人に対して、伊那市を魅力的に伝えるような紙面づくりだとか、魅力的に映るような記事、写真をできるだけ使っていただくことも大切なことかなと思います。よろしくお願いします。
伊那市をセールスすることについて、担当部署をお聞きしたところ、情報発信としての広報という意味で伊那市をセールスするとすれば、秘書広報課が担当になると。ただ、戦略的に取り組んでいくとすれば企画情報課が担当部署になると言います。非常にわかりにくいわけですが、シティプロモーションの担当部署をつくってはいかがでしょうか。また、課や係の枠を超えて、プロジェクトチームを組織してはいかがでしょうか。御見解をお聞かせください。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 情報発信という点においては、どこがということだけではないんですけれども、今のところ秘書広報課、それから企画関係、さらには観光の部署でも発信をしていたり、広く見ればだれでもやっているというところが言えるかもしれません。ただ、戦略性を持ってと言うと、やはりもうちょっとこうみんながわかる、あそこがやってるんだぞということがわかりやすい形が必要だと思います。そうしたこともこれから検討をしながら、もうちょっとだれが見ても、あそこが伊那市の戦略性を持ってやっている情報発信の部署であるということ、これが対外的、市民に対して、あるいはそのほかに対してということも含めながら検討してみたいと思います。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 将来的には、提案ですが、情報戦略局だとか経営戦略局だとか広報戦略局、だれが見ても伊那市のPRの戦略を練っているなってわかるような部署をつくることも一つではないかなと思いますので、よろしくお願いします。
地域活性化の起爆剤としてはよくよそ者、若者、ばか者が大事だと言われます。これは当然ばか者を卑下したわけではなくて、地元に住んでいる人が気づかない魅力などを再発見してくれるよそ者、それからパワーあふれる機動力と柔軟な思考で新しい魅力を発見してくれる若者、そして何も顧みずにばかになって真剣に打ち込んでくれるばか者、これが地域活性化の起爆剤になるということです。
信大農学部には774名の学生がいます。問い合わせたところ、そのうち南箕輪を含む伊那地域に住んでいる学生は558人、伊那市在住だけでも200人もいるということです。この伊那の地が好きで信大に入学してきた学生もたくさんいると聞きます。学生の中から有志を募って、市長や職員を囲んで伊那の魅力を再発見すべく語り合う場をつくってみてはいかがでしょうか。これだけ多くの学生がいるのに、ここ3年間で市内企業に就職した学生は9人とのことです。外から来たもっと多くの優秀な人材をこの地に長く住んでもらうためにも、伊那市への施策に興味を持ってもらうということが必要なのではないかと思います。市長の見解をお伺いいたします。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 私も前々から信州大学というのが意識をしながらいる学校であります。この数字が正しいかどうか、前々から言われているのが卒業生の30%がこの地域に住みたいし残りたいと。実際残っている人が大変多くいますよということ、これは毎年のようにそういう学生が出るわけですので、そうした学生はしっかりと大学で勉強をし、それから卒業してしばらくすると結婚適齢期という、非常にここに残りたいと言いながらそういう皆さんがいるのに、そこに対するアプローチがないというのは何ともったいないことかということを私は常々思っているわけであります。そうした中でも、今提案のあった対話という点においては非常に有効だと思うし、私も学生だけではなくて、以前にも言ったことがあると思うんですが、この地域に外から来た方、これは就職で来た人もいるでしょうし、大学を卒業して残った方もいるでしょうし、いろんなパターンがあるんですけれども、そうした皆さんと話し合いをして、ここに来たんだけれども私たちの常識とは違う見方の中で、これがこうにあればもっといいのにねとか、これについては全然理解できないんだけど、違う人は地元の皆さん知ってるんだから何でとかですね。そんな生活の中でとか、風土、風習でもいいんですけど、そうした対話をしたいということで、過去に1回多目的ホールでそうした会議をしたことがあったんですね。そうした中にやっぱり信州大学というものをもうちょっと位置づけてやっていくべきじゃないかなという思いがしますので、また信州大学1本に絞るのか、あるいは前回やったようにいろんな皆さんも含めて、外から来た皆さんとのそうした意見交換会をするのか。また検討してみたいと思います。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) ぜひよろしくお願いします。
ある専門家によりますと、これからの公共事業や公共サービスというのは、未完成がキーワードであると言います。というのも、完成せずにあえて未完成で住民に提供する。さらには行政側だけで完成させないということです。この考え方はとてもすばらしいなと思いました。行政側だけで完成させないというのはつまり市民に常に情報を公開して、常に市民と情報共有をしていかなくては達成することができません。決まってからの報告ではなく、過程も公開していくということです。これは未完成がキーワードということで、ぜひ情報公開という市をPRする意味でも、今伊那市はこういうことに取り組んでいると、経過もどんどん報告、発表していくことが必要だなと思います。
実はこの市民を巻き込んでのシティプロモーション戦略ですが、これまで毎回言ってますが、行政の仕事はよき納税者とよき経営者である市民を育てると、そういう観点からも非常に重要だと思います。行政と市民が一緒になって地域経営について考えることによって、みんなが伊那市を好きになり、誇りを持ち、そして地域資源を大いに生かした仕事をしてもらい、納税をしてもらう。一緒に考えることで、行政と市民が一緒に成長をしていけるわけです。その結果、税収がふえると、増収をすると、よいことばかりだと思います。ぜひ市民を大いに巻き込んで、戦略的なシティプロモーションを凝っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、御当地ナンバーについて質問をさせていただきます。原付バイクの課税標識、いわゆるナンバープレートについてですが、各地域で独自の計上や図柄を使ってよいことになっています。つまり、各自治体の条例でデザインを決定してよいということになっていて、観光振興や名物の知名度アップを目的として、さまざまなナンバープレートがつくられています。有名なところでは愛媛県松山市の雲型のプレート、これは松山市が舞台となっている坂の上の雲をイメージしていると言います。また、富士山の周辺ではナンバープレートの地域名が富士山となっている。それから近いところで上田市で言うと、六文銭と上田城をイメージしたデザインで、市名の表記を信州上田市となっている。そのほかにも将棋のこまだとかサクランボだとか金魚、たくさんありますが、伊那市でも桜の花を入れたり、イーナちゃんを入れたり、また、上田市のように信州の文字を入れるなどして、伊那市のPRをしてはいかがでしょうか。最近はこの燃費のよい原付バイクが改めて注目をされています。こういった時期にこのナンバーを独自のものにするというのは、非常に伊那市の大きなPRになると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 御当地ナンバー、上田の例も聞いておりますし、また、伊那谷においても喬木村にもあります。こうしたものを考えたときに、この効果というものはやっぱり検証をしていかなければ、ただ話題づくりだけではいきませんので、そうした費用も当然かかるわけであります。費用がかかって効果があるかないかってことも検証しながら、導入については今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 御当地ナンバーが採用された市町村の話を聞くと、それはおもしろいということで既存の原付所有者もナンバーを取りかえる申請をするということで、かなり需要が出る事例もあると言います。
また、流行に敏感な若者は原付の新規登録者の多くにあると思いますが、そういった人たちに郷土愛を持ってもらったり、市をPRする手段となってもらうというのは非常に大切なことだと思います。
また、費用がかかるからやる、やらないというような判断、非常に大切かと思いますが、やはり教育、福祉、観光、広報にはお金をかけなくてはいけないと思っています。さらに言うなら御当地ナンバーを導入すれば間違いなくメディアに取り上げられると思います。まだ、今なら取り上げられると思います。できるだけやるなら早くやって注目を浴びたほうがいいという考えですので、ぜひやる方向でもし検討していただけるんだったら、1日でも早くしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
3番目、(3)で、公式ホームページについて質問をいたします。まず市長にお伺いいたします。現在の伊那市の公式ホームぺージを利用することはありますでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 公式ホームページは利用をしております。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 利用していかがでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 正直言いまして、更新がされていないところがあったりして、気がつくと担当のほうに指示を出します。本来は担当のほうがそうしたことがないようにチェックをしながら更新をすべきなんですけれども、すべてができているというわけではありませんので、そうしたことがないようにということも含めて、私もチェックをかけながらおります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 来年か再来年リニューアルの予定があるということですが、いつの予定でしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 平成25年にリニューアルをする予定であります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 前回リニューアルの際にどのようなコンセプトでリニューアルを行ったのでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 林総務部長。
◎総務部長(林俊宏君) お答えいたします。前回は19年の5月に、今のホームページを制定したわけでありますけれども、的確、迅速に対応可能なコンテンツを整えるということが第一番で、また、業務の効率化を推進し、市民サービスの向上に努めるというのが大前提で、一番の基本に置いたところであります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 25年、次回リニューアルの際には、どのようなコンセプトでリニューアルを行う予定でしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) やはり見やすさというのは当然あります。ただ、25年と言っても、数年後になるわけでありまして、ITを取り巻く環境というのはどんどん変わってきますので、今から想定するのではなくて、そのときになってフレキシブルに対応できるような、そんな考えを持ちながら進めてまいりたいという思いであります。
一般的に言えば、利用者の利便性とか情報の迅速化、迅速に伝えられるとか、さまざまな観点がありますけれども、やっぱりアクセスをしなければ全く意味がないものがホームページでありますので、アクセスしやすい、アクセスしてみたい、そんな1回アクセスしたら次をまた入っていきたいというようなことを考えてつくっていかなければ、リニューアルをしなければいけないという考えであります。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 実際に使っている人たちの意見などを取り入れながらよりよいものをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
最後に、ちょっと市長にお伺いいたしますが、伊那市に妖精が住んでいるということですが、御存じでしょうか。
○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 妖精ですか。謎かけみたいな感じなんですけれども、いると言えばいるような気もしますし、妖怪がいるような気もします。よくわかりません。
○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。
◆3番(二瓶裕史君) 元気で活発な性格、伊那の人々を元気にさせるのが特技で、趣味は伊那市のPRと伊那市内の観光、名前はイーナちゃんと言います。身長と体重は見た人は心の中で思った大きさと、まさに妖精なんですが、実は県外でも非常に人気の高いキャラクターになっています。今ゆるキャラブームで、各自治体で続々とイメージキャラクターがつくられています。もっとイーナちゃんをPRに積極的に利用すべきだと思います。9月の市報を見ても、ホームページでトップページを見てもどこにもイーナちゃんが登場しませんので、ぜひこれだけ人気のあるイーナちゃんをもっと活用していただきたいなと思って、最後にお願いをしておしまいといたします。ありがとうございました。