議員は頭が良くてまじめでお金持ち?

市内の中学校で、「市議会議員のイメージを聞かせてください」と投げかけました。すると、「まじめな人!」「お金持ちなんじゃないかな」「頭が良くないとだめだと思います」など意見が出てきました。頭が良くてまじめでお金持ち。そんな人じゃないと、市議会議員になれないのでしょうか。答えはノーです。

なかには「歳を取らないと(おじいちゃんにならないと)」という意見もありました。実際には、25歳以上であれば老若男女、だれでも市議会議員になることができます(該当市の市議会議員選挙権を持っている必要があります。また、もっと細かい話をすると、特定の罪を犯し刑に処せられて執行が終わっていない者などの欠格事由はあります。)。

歴史的には、男性に限られ、しかも一定額以上の納税をしている者しか投票も立候補もできない時代がありました。

そんな、政治に対して不自由だった時代とは大きく変わった現代においては、さまざまな職を経験した人、さまざまな家庭環境の人など、多様な人たちで市政を担うことができるようになりました。若い方から歳を重ねた方まで、また、自営業の方から企業にお勤めの人まで、男性も女性も、「議員になりたい」「議員って私でも出来るかな」と思った多くの方に門戸は開かれています。多種多様な皆さんに、地方議会の場で力を発揮してほしいと思います。

とはいえ、「誰でもなることができる」のと「誰がなってもいい」のとは、必ずしもイコールとはなりません。特定の人や特定の団体・地域のためだけに動くような議員ばかりでは困りますし、自分の商売がうまくいくためだけを考えて政治活動をされても、その地域は不幸になります。自身の崇高な理念が優先しすぎて、市民の意見に耳を傾けないのも問題です。

とにかく、その自治体のことが好きで(伊那市議であれば伊那市)、人の意見をしっかりと聴き、特定の地域のためだけに動かない(つまり常に伊那市全体を考えることができる)、そういった人は、ぜひ地方議員に挑戦してほしいです。

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