投票に行こう!
みなさん、参議院選挙の投票日が近づいてきました。
投票に行きますか?
よく、「ちゃんと投票に行くよね?」と聞くと、「誰に入れていいかわからないから…」とか「入れる人がいないから・・・」という人がいます。
果たして、そうなのでしょうか。
本当に、世の中平和で、まったく問題がない、そんな時代であればそれでいいのかもしれません。
しかし、私は、いまの日本は戦後最大の危機に直面している、と思います。日本が世界に誇る、平和憲法が脅かされているからです。安倍首相は、96条の先行改正について「ハードルが高すぎる。発議要件を緩和して、国民が議論できる憲法にする。」という趣旨で現行の「総議員の3分の2以上」という要件を下げようとしています。
これまで憲法が改正されていないことの原因は、発議要件が厳格だからではありません。改正の必要がなかったからです。さらにいうと、改正が必要だと考えていた人たちが、説得力ある理由付けをもって、まわりを説得できなかったからです。
国家の基本法である憲法の改正。国会議員の3分の2も説得できなくて、なにが改正でしょうか。そんな軽いものではないはずです。
また、先日、安倍首相がついに9条改正についても言及しました。自民党圧勝との報道が連日される中、ついに、です。
選挙中にこの発言をすることで、今回の参議院選挙で自民党が圧勝すれば「9条改正についても民意である」となる可能性があるのではないでしょうか。
私は、憲法改正論議自体は、それぞれ個人の自由な考えを尊重しますので否定はしません。9条の改正論議自体も、広く自由になされるべきです(私は改正反対ですが)。
とはいえ、96条の改正だけは、「あってはならない改正」です。
まず、96条の改正に反対をしている候補を選びます。
次に、原発について。
福島の問題で、あれだけ多くの被害者を出し、いまだ全容が解明されない中、再稼働を認容することは到底できません。原発は廃炉に向かっていくべきです。
代替的な自然エネルギーにうつりつつ、電気に頼りすぎない社会を作っていくべきです。
2つ目として、原発の再稼働反対・廃炉(長期目標も含みます)を主張している候補を選びます。
・・・
ここで、私の最低限の判断基準を挙げましたが、いづれも国の今後を左右する大きな論点です。
96条改正も、原発も、賛成の方は推進している候補に投票をすればいいのです。
反対の方は、反対をしている候補から選んで投票をすればいいのです。
他にも、TPPの問題・社会保障の問題等、多くの重要な論点があります。
「投票する人がいない」とお感じのみなさん、そうはいっても、自分の考えを託す候補は選べると思います。長野県は6人も候補がいるのです。
大切な一票、託せる誰かを見つけて、投票に行きましょう!
(2013年7月20日 二瓶裕史)