インターネット教育について(平成22年9月定例会一般質問その3)

一般質問内容 平成22年9月7日

  1. 6月議会の振り返り
  2. 法教育について
  3. インターネット教育について

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一般質問の議事録 平成22年9月7日

 時間も時間なんで進めますけども、次に小・中学校でのインターネット教育についてに入ります。これ実は今の法学教育とちょっとつながっているので、すぐに入りますが、もうちょっと話が長くなるので、これから話すことの目次を言いますと、インターネットの社会についての問題点を話して、それを子供たちにとってどういう問題あるかということ、それから自分は何年か前にちょっと市内の小中学生数百人にアンケートとったことがあるので、その結果についてのお話と、それを受けての質問という流れでお話をさせていただきたいと思います。
 小・中学校でのインターネット教育について、質問をさせていただきます。インターネットの使い方、つまり実技的な教育は、非常に充実してきていて、小・中学生は大人顔負けにITの世界を自由に泳いでいる。ということは大変すばらしいことだと思っています。
 近年インターネットの普及により、小学生からお年寄りまで、幅広いネットユーザーが存在するようになりました。インターネットの世界ではいわゆる掲示板と言われるものがだれにでも書き込み、閲覧できる状態にあり、また、書き込む際に自己の情報を隠し匿名で、また偽り、投稿できるという性格上、さまざまな問題が起こってきています。インターネットという手軽さから、恨みを持つ相手を気軽に誹謗中傷してしまうということもふえています。大人の世界でも、商売がたきをつぶすために、誹謗中傷、名誉毀損、虚偽情報の流布などもよく聞くところです。
 インターネットの急速な普及に法的な対応は十分に追いつかず、多くの問題が議論されているところですが、仮に法整備ができたとしても、完全に問題解決することは不可能だと思います。まず、私たちがやることというのは、何をやってはいけないかを知ること、それからどうすれば犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が低くなるかということを知り実践すること、この二つだけだと思います。
 出会い系サイトや詐欺などで、多くの小中学生が被害に遭っている反面、学校教育では、パソコンはどんどん浸透しています。しかし、パソコンの使い方やインターネットの使い方を教わる機会があっても、そのインターネットの危険性を教わる機会というのは意外に少なく、小さな子を持つ親たちからは不安だという声はよく聞いていると思います。学校の先生たちの中にも、そのあたりどのように教えてあげればいいのか悩んでいるとよく話も聞いたことがあります。
 個人的に9年ほど前に市内の小学校~高校までの生徒数百人を対象に、独自にアンケートをとったことがあります。法律を学習したことがない小中高校生の犯罪に対する認識を調査するために行いました。その結果、ある行為が犯罪にはならないんだよということはよくわかるようです。犯罪にならないということはよくわかる。ただ、ある別な行為が、これは犯罪になるんだということが確実に「はい」と言えない人が多い。つまりどういうことかと言うと、小中高校生の頭の中では、犯罪になる行為の範囲って物すごい狭いんです。つまりここくらいまではやっていいんじゃないのという幅が広過ぎるんです。
 だから、知らないうちに犯罪を犯してしまってるということは物すごい多くあるということを、その調査をしてその結果を見てびっくりしたところですが、例として、あるAさんのことが嫌いなので悪口を書きました。インターネットで悪口を書きました。これは犯罪となる可能性はあるかという質問には、ほとんどの人があると答えました。これはわかりやすいので、あると答えました。しかし、Aさんは、Bさんが盗みなどの悪いことをしたという事実を知っていた。そこで悪いことだから多くの人に知らせようと思い、本当のことを公表することは犯罪ではないと思い、この事実を掲示板に掲載した。という行為については、多くの方が本当のことを書くんだから悪くないと回答をしました。また、さらには、Aさんは不幸のメールとして、48時間以内に10人の人にそのメールを転送しなければ不幸になるという昔は手紙で、紙ベースであった物で不幸の手紙みたいなもののメール版があるわけですが、そういうのが来たので、そういうメールを送信したということについては、悪いことだが犯罪ではないという回答が一番多くありました。
 これらの問題は、インターネットだけに限る問題ではありませんが、こういった基本的な決まりやルール、つまり法律的な知識のないままに、自由に情報発信ができてしまうということは非常に危険なことだと思います。インターネットにまつわる犯罪や規制、倫理を教えないで、使い方だけ教えるというのは、道路交通法等の法規を教えないで、運転の実技だけで免許証を交付するようなものです。
 小中学校でも、インターネットのマナーについて、学習する時間も若干はあるようですが、これらの問題についてどのようにお考えか。まず御見解をお聞かせください。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) 教育委員会のほうに話が行きそうで、一般質問の答弁1回もなくて終わりそうな雰囲気ですので、ちょっとしゃべらせてもらいますね。
 インターネット、この問題学校はもとより、家庭、地域と連携してPTAの講演会とか公民館の講座、あらゆる機会をとらえて、インターネットにまつわるこの功罪というもの、これを進めていかなければいけないと。大変重要だという認識でおります。
 ただ、先ほどの法学教育のこともありますし、このインターネットのこともありますけども、法ということがある前には、やっぱり私もっとしつけとかそうした一番大事なところがあってこそじゃないかなという気がしますので、インターネットに絡めてちょっと答弁をさせてもらいました。
 もう一つ、ちょっと早口かなという印象でした。

○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。

◎教育長(久保村清一君) インターネットのことにお答えする前に、法の問題で、私は基本的には決まりだとか法とかいうものは、なくてもみんなが仲よく気持ちよく生活できる社会にしていかなくちゃいけない。そういう教育を子供たちにはすべきであると基本的に思っておりまして、その一番に元になるのが、孔子の言った序という言葉だろうと。自分がしてほしくないことは、人にはしてはいけないよというこの一つが、非常に大きな法のさらに元になるものではないのかなと思っておりますので、ちょっと一言つけ加えさせていただきました。
 今、インターネットにかかわる課題でございますけれども、伊那市においてもかつては、学校のコンピューター室から掲示板と言うんですか、書き込みで大きな御迷惑をかけたという事件が幾つかございました。
 最近は、このモラルの指導というものがかなり徹底してきているし、フィルタリングと言うんですかね、そういうことが簡単にできないような仕組みになってきてるということもあろうかと思うんですけれども、一番はやはり先生方がこういうモラルに関する指導の力をきっちりと持ってかなくちゃいけないと思います。
 上伊那におきましては、実は広域連合の中に上伊那地方視聴覚教育協議会と、かつてはフィルムライブラリと言っていたんですけれども、ここが視聴覚に関する指導的な組織でございます。ここでは年に数回、このインターネットを通じたと言うんですか、コンピューターについてのモラルについての学習会を呼びかけをしておりますので、そういうところへ先生方が積極的に参加していただくという呼びかけを一層していかなくちゃいけないなと思います。
 また、このインターネットの問題は、学校はもとより、家庭とか地域、あるいはPTA、公民館活動などあらゆる機会を通して、これにまつわる功罰について、学習をし、身近な大人が児童・生徒を守るというそういう体制づくりを一層進めていくことが重要であろうと考えております。
 以上でございます。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) はい、ありがとうございます。できるだけ早口を気をつけて質問したいと思います。
 理想とするところは法律がなくてもちゃんとした世の中ができるような教育をしていきたいと、もっともなことだと思いますし、本当に理想だと思います。理想というのは、理想であって、やっぱり行政としては理想は掲げつつ、実際何ですか、しなきゃいけないことというのは、両方とらえながらしなきゃけないとは思っています。
 昨年東京で法に関する教育シンポジウムがあって、そのパネルディスカッションで、実際に法教育をしている先生の発言で、小学校1年生のクラスの実態の話をされていたんですが、集団の中では決まりを守れるのですが、個々になると守れない子供がいます。人に見られている、いないにかかわらず、決まりを守れる子供になってほしいと願っています。
 どうして約束や決まりがあるのかということについていろいろと教えていきたいという、それも法と離れてしつけの部分、それから倫理、道徳の問題にもいくと思うんですが、やっぱり法律が何でできたかというところと言うのは、法律って別に特別なものではなくて、常識を集めたものが法律なんですよね。無人島で1人で住んでれば、法律なんて要らないんですよ。2人3人といて、考え方が違う人がいるから初めてそこでルールづくりをしなきゃいけなくて、そこで法律というただ言葉が違うだけなんですね。道徳、倫理、法律、何が意味が違うかと言うと、ものとしては一緒なんですよ。じゃ法律は何ですかと言ったら、それを破ったら国家権力による強制執行が、公権力の行使があると、それだけの違いなんですね。だから道徳だって守らなきゃいけないし、法律だって守らなきゃいけない。それは、道徳と法律は別で道徳しつけが最初で法律がとかそういう話ではなくて、同じ一つのわっかの中に入ってる話だと思います。
 それで、そのインターネットの話についてなんですが、2年ほど前に市内の中学校の先生に呼ばれて、生徒たちにこういう話をしたことがあります。インターネットの犯罪についてのお話をちょっとしたことがあります。教室に出会い系サイトに気をつけましょうというようなポスターは張ってあるんです、パソコン教室に。なんだけど生徒に聞いてみると、張ってはあるけど話は聞いたことないよということを言っていました。先生にもお話ししたら、こういった話はなかなか手が足りないというかなかなかうまく話ができない。どうしたらいいんだという話をおっしゃっていました。
 現場の先生たちが本当に猫の手も借りたいほどに自分の時間を削って仕事をされていることは当然わかっています。ただ、手が足りないとか、なかなか教えることが難しいからということで、教えるべきことを教えないというのが、一番まずい状況だと思います。
 便利だけど危険と隣り合わせなインターネットのスキルだけを教えていくということに大きな違和感を覚えております。その現場の先生たちは本当に忙しくて大変ということはよくわかっているので、そこは適材適所でまず外の人を使うだとか、そういうことをしていけばよいかと思います。
 そのちょっときょう来られてないんですけど、教育委員長さんに、前の議会が終わった後に、「次回ちょっと学校での法教育とかそういうことを質問したいんです」みたいな話をしたら、「二瓶君、学校の先生はもう手いっぱいでだめだから、これ以上質問しちゃだめだよ」ということを言われました。僕はすごいカチンときて、議員の一般質問権っていうのは、物すごい大事なもので、やっぱり議員にとってはこの花形の場所ですよね。みんなに自分の話を聞いてもらえて、市の偉い人たちに返事をもらえるなんて、普通はこんな機会ないので、それを事前に詳しい話聞かないでだめと言われたことに、すごくこれは質問しなきゃと熱く燃えたんですが、きょうはちょっといらっしゃらなかったのでどうしようかなと思うところなんですけど、そういう本当に現場の先生大変だとよくわかっています。その中でも、やっぱりできることというのを探しながらやっていっていただきたいというのはうんと思いのあるちょっと一言をお願いします。

○議長(伊藤泰雄君) 久保村教育長。

◎教育長(久保村清一君) 大変失礼なことを申し上げたようで、おわびを申し上げたいと思いますけども。
 まず、このインターネットというのは、全世界へ発信されるというそういう性格を持ってるというところも、本当に認識していかないといけないという、ボタン一つ押せば、それで全世界と言ってもいいでしょう。それだけの責任を持って、このコンピューターあるいはインターネットを使うという使うことへのそれぞれの責任感というようなものをしっかり育てていかなくちゃいけないだろうと、これはインターネットにとどまらず、学校生活すべてにおいて、そういう気持ちで生活していくというそんな子供たちを育てていかなくてはいけないなと、そのためには、そういう思いの教師が必要であると、そういう思いを持つ教師を育てなくちゃいけないと、そういうふうに認識しております。
 以上でございます。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) はい、ぜひよろしくお願いします。
 さっき言った市内の小中高校生に実施したアンケートで、最後に「もしあなたがネット犯罪に巻き込まれたらどうしますか」という質問項目をつけていました。そこで一番多かったのは、「警察に言う」、2番目に多かったのが「専門家に相談する」、でも、意外に多かったのが、「わからない」という答えとまだまだ他人事なのでその状況になってみないとわからないという答えでした。インターネットのスキルは持っていても、いざ自分がそういう犯罪に巻き込まれてしまったときに、何をしなければいけないのかというのは、意外に難しい問題のようです。そういったことについても、ぜひみんなで考える時間をつくっていただけたらと思います。よろしくお願いします。
 一般質問でなかなか市長への答弁いただけない質問で申しわけないと思いますが、一応次回の予告ですけれども、次回は学校給食についてのことと、あとふるさと納税についてのことちょっと質問をさせていただきたいと思いますので、関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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