3月11日震災時における市内小・中学校の対応について(平成23年9月定例会一般質問その1)

一般質問内容 平成23年9月9日

  1. 3月11日震災時における市内小・中学校の対応について
  2. 食の安全と地産地消について
  3. 伊那市を広報することについて

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一般質問の議事録 平成23年9月9日

◆3番(二瓶裕史君) 3番、二瓶裕史です。よろしくお願いいたします。
 通告どおり3点について見解をお伺いいたします。
 まずは3月11日震災時における市内小・中学校の対応についてをお伺いいたします。「6月定例会の一般質問で3月11日地震発生当時の市内小・中学校の対応をお聞きしたところ、把握をされている方がいらっしゃらなかったようなので、再度質問をさせていただきます。また、6月定例会の総務委員会の席においても、市内小・中学校の対応についてまとめたものを議員側に配布してほしいということを要望してありますが、3ヵ月たってもいまだに手元に資料をいただいておりません。独自に調査をしようとも思いましたが、依頼をしていながら独自に調査をするのは失礼なことですのでひかえておりました。資料はいつになったら完成し、我々の手元に届くのでしょうか」という通告をしましたが、通告した4日後に自宅まで来ていただいて、「東日本大震災発生当時の避難行動等の調査についてまとめ」というものをいただきました。こういうものですけれども、いただきました。7月にある会議の報告で使用するために遅くなったということですが、せっかく7月にできていた報告書なのにどうして配布いただくのが9月になってしまったのか、まずお聞かせください。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) お答えいたします。6月の23日付で各学校に調査の依頼をいたしまして、7月の1日に集計をさせていただきました。この集計結果につきましては、定例の教育委員会に報告しなければなりませんので、7月の27日に行われました定例の教育委員会で報告をさせていただき、委員の皆さんの御承認をいただきました。それですぐにお配りすればよかったんですが、9月議会にお配りするようにと考えまして、15日に予定しております総務委員会で配布するということで今日まで来ております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) そういうことはわかるんですけども、1週間後であればじゃああのとき1週間後にあるからそのとき渡そうという気持ちはわかるんですけど、1ヵ月以上先の話でそのときに渡す機会があるから渡そうというのはちょっと、せっかく資料できているのに遅過ぎるなというのをまずちょっと言いたいなと思います。また今後こういうことがあったらぜひ1日でも早く、もし資料ができれば配布をいただきなと思います。
 それでこの資料についてなんですけれども、このまとめた資料というのはどの範囲の職員の方までが情報を共有しているのかということをお聞かせください。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 各学校にはお配りいたしまして、市内の小・中学校の職員は把握していると認識しております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 今この市議会をごらんになっている議員の皆さんも手元に資料がないと思いますので、改めて前回と同じですが、3月11日の対応についてどういう避難行動、避難指示があったのか。口頭で説明をよろしくお願いします。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 後ほど手元にこの資料が行くと思いますが、まず5項目につきまして調査をいたしまして、避難発生時の時間帯について調べました。小学校は60%が授業中、中学校におかれましては授業中が42%、清掃中が33%でありました。それから教師の指示についてですけれども、小学校にあっては即座に指示61%、中学校にありましては即座に指示67%、それから児童・生徒の避難行動ですけれども小学校にあっては自主的に避難したのが57%、それから中学校においては自主的に避難したのが42%、それから地震発生後の全校避難についてですけれども、全校避難をしたのが小学校1校、中学校が1校でありました。なお、下校の対応についてでありますけども、小学校にあっては集団下校が53%、通常下校が36%、中学にあっては通常下校が66%、集団下校が17%、このような結果でありました。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 今回まとめていただいたんですが、9月1日に市内の小・中学校で避難訓練が行われたと思うんですが、このアンケートはどういう形で今回の避難訓練に生かされたのでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) この調査の結果をもとにいたしまして、各学校で見直しを行っているところが幾つかございますけれども、まず危機管理マニュアルの訂正を全小・中学校で行っておりまして、その主なものといたしましては、避難経路を、あるいは避難場所を複線化をしております。今までは1ヵ所と定めていたのをいろいろなところを考えてあるということです。それから避難時の引き渡しを保育園と合同で行うと、そういうふうなことも考えております。それから避難防災訓練の内容ですけれども、校庭が使えない場合を考えて避難場所の変更をしているというところもございます。また、ラジオ、防災無線の持ち出しをするというところもあります。それから全家庭対象の児童引き渡し訓練の実施と、こういうことも行っているところがあります。また、学習内容、あるいは教室等の改善につきましては、ピアノの下にネットを張るというようなことについて取り組んでいるところもあります。また、今まではやや小さかった避難経路の図を拡大してよく見えるようにするとしたところもあります。また、職員間でメールアドレスを交換しているところもあります。それからこの震災を機会にしまして、新たに備品の購入をしているところが幾つかありまして、ヘッドランプ、ランタン、ラジオ等を購入しているところがあります。また、避難携帯にトランシーバーを常備すると考えて実施しているところもあります。また、保護者へ市の安心・安全メールの加入を進めているところもございます。
 以上です。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) ありがとうございます。この資料に関してですが、まとめと書いてあるんですが、このまとめはデータをまとめた上で検証というのはされたんでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 教育委員会の定例会の中でこの資料を見せていただきまして、幾つか意見が出てまいりましたが、大きくは四つにまとめられるかと思います。
 その一つは、今回児童・生徒の動きを見ておりまして、日ごろの避難訓練が生かされていると。避難訓練の大切さ、そういうことが一つは言えると思います。
 二つ目は、休み時間等教師不在のときの対応、これをどうするかということが極めて大事で、自分の身は自分で守ると、こういうことを原点に置いたときに、今までは避難訓練と言うとみんな一斉にこの避難するというような形が多かったと思うんですけれども、自分の身は自分で守るということであれば、日ごろ学級で懇ろな指導ができると、そういう中で子供の気づきを広げていく。そういう対応ができるのではないかと考えられます。
 3点目は、停電になりまして放送機器が使えない、あるいは情報把握と伝達への対応ができない。こういうことにつきましては、先ほど申しましたように、メールアドレスとかラジオの購入とかトランシーバーということが挙げられますが、ある学校では肉声での訓練、これについても取り組んでおられます。
 4番目には、帰宅判断の難しさ、これが挙げられます。これにつきましては、平常時保護者と理解を深めまして、共通の理解に立っているということが大切かと思いますけれども、児童の身の安全を考えたときに家族に引き渡す。こういうことが第一義的になるんではないかなと思っております。
 以上です。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 今回のこのまとめの資料によりますと、先ほど説明いただいたとおり、教師の避難行動指示としては即座に指示したのが61%、小学校ですが状況を見ながら指示が39%、指示しなかったというのは0%という結果があります。この結果を見て何がわかるのかなと考えたんですが、いまいちこの結果からわかることが特にはなくて、この避難行動指示をしたかどうかというのは大事ではないとは言いませんが、知りたいところはそこではなくて、先生がその地震があったときにどういう指示をしたか。例えば机の下にもぐりなさいって言ったのか。先生が指示するまでじっとしてなさいと言ったのか。ガラスから離れなさいと言ったのか。外へ出なさいと言ったのか。そういうどういう指示をしたかというのが今後生かされる情報じゃないかなと思っていて、そこっていうのはこの一番最後のほうにその他というところがあるので、自由記入の欄だと思うんですが、そういうところを見ると本当に具体的な状況だとか、今後こうしたほうがいいんだとか、心配事とかが結構詳しく見えてくるんですが、そのアンケートのつくり方というか、もっと知りたいことを数値化できるようなアンケートにしてほしかったなというのが、もうちょっと思ったところです。
 今回のこの集計を見ると、小学校が回答数が15校、中学校が6ということで学校単位で回答していただいたと思うんですが、この自由記入欄も含めてだれが記入したかということと、その各学校で意見集約はできているのかということをお聞かせください。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 済みません。各学校ごとに報告をしていただいておりますけれども、抽出で行っております。
 中学校におきましては、当時の2年生、現3年生、それから3年生、卒業生から1学期ずつ選び、その学級の状況について報告をしていただきました。小学校におかれましては、低学年から1学級、高学年から1学級選んでいただきまいて、その状況について報告をしていただきました。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) そうすると物すごい大勢いる先生たちの中から何十分の一の抽出で選んでその回答ということで、指示したかしないかとか、どう言うふうな児童・生徒が避難行動とったかというのは、学校ごとのことではなくてその先生個人の受け持っていたクラスの話ということでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 抽出でありますので、そういうことになると思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) はい。わかりました。
 余り細かいところはまた総務委員会で配られるということなので、そこでしたほうがいいと思いますので、そこで質問したいと思うんですが、ただこのアンケートのこの結果というのは、あれだけこの日本が大きな被害を受けた大震災があったときに、この伊那市の小・中学校ではどういう行動をとったのかということがわかる、物すごい貴重な資料だと思いますので、できれば公表なり検証をつけて市報だとかホームページとかで公開をしていただきたいなと思うんですが、このままってわけではなく形を変えてもいいと思うんですけれども、そういう形でお知らせをしてほしいなと思うんですが、その辺の可能性、できるかどうかということ、いかがでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 松田教育委員長。

◎教育委員長(松田泰俊君) 検討していきたいと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) はい。よろしくお願いします。

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