祝伊那市駅100周年、発車メロディーを「伊那市の歌」へ(平成24年3月定例会一般質問その3)

一般質問内容 平成24年3月7日

  1. 震災から1年、これからの減災を考える
  2. 中学校自転車通学者への補助について
  3. 祝伊那市駅100周年、発車メロディーを「伊那市の歌」へ

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一般質問の議事録 平成24年3月7日

 最後の項目に入ります。
 祝伊那市駅100周年、発車メロディーを「伊那市の歌」へについて質問をさせていただきます。
 まず、平成24年度当初予算で、伊那市駅100周年記念事業として予算が計上されていますが、どのような記念事業を予定されていますでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) ちょうど100年という時間の中で電車が100年前に通ったと。同時に伊那町に電灯がともって100年という、そうした節目に当たりますので、この節目を機会に伊那市の中心市街地のにぎわいの創出とか、あるいは飯田線の利用の促進といったところにスポットを当てて、取り組んでいきたいということであります。具体的に考えているのは、JR東海とタイアップした記念セレモニーがあります。それから電気の普及やエネルギーについて考える授業、これ図書館が担当すると思いますけども、そうしたことも考えております。さらに飯田線の歴史とエピソードの紹介事業、飯田線開業当時の列車模型の製作とパレード。特別列車の運行というのもあります。秘境列車を仕立てていきましょうということ。さらには中心市街地の商店街の特別セール等もございまして、まだそのほかにも通年、こうした事業をやりましょうという話も実はあります。これは、上伊那の8市町村を連携して、それぞれの市町村でいろんな企画をしながらできるところからやっていきましょうと。本当は、毎月そのような事業ができればおもしろいねという話も出ておりまして、せっかくの100年でありますので、100年が迎えられたことで何か記念式典をやっておしまいじゃなくて、これをきっかけにさらにステップアップできるような、そうした取り組みを今、伊那市だけではなくて上伊那広域連合とか伊那路観光連盟、そうしたところで考えているところであります。これらの事業を推進することによって、多くの市民の皆さんに飯田線の歴史を掘り起こしてひも解いてもらって、駅を中心として今まで発展をしていきたこの地域の成り立ち、それからこれからの100年先のことも含めた、そんなことを考えるきっかけになればと考えております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 明治45年5月14日から100年もの間、この伊那地域の商業、生活の要として市民から愛されてきた伊那市駅です。今、市長がおっしゃったように、一時的なイベントで終えるのではなくて、長きにわたって意味のあるものをしたいと。まさしくこれから提案させていただきたいと思っているのがそれに当たるんじゃないかなと思いますが、そういった意味のある記念事業が必要であると思っています。
 そこで、伊那市の名誉市民である故高木東六先生がつくられた、「伊那市の歌」をまちおこし、活性化にも積極的に活用すべきだと思います。ちょうどきょう、たまたまと言っては、たまたまですが、「春光」、高木東六先生が作曲したので韓国の恋物語と言うか、物語なんですが、これは6月3日にやるということで、きのうからチケット発売です。もう1,000枚以上売れてるという。結構、高木東六という名前自体も注目が出てきています。伊那市の中でこれまで以上に。そういったこともありまして、ちょうどこの伊那市駅100周年というのも絡めて、伊那市駅の発車メロディーを「伊那市の歌」にすることが可能であれば、とてもおもしろいなということです。山手線、高田馬場駅の鉄腕アトムが有名ですが、そのほかにも蒲田駅の蒲田行進曲、恵比寿駅のえびすビールのCMソング、弘前駅の津軽じょんがら節、そして花笠音頭、ふるさと、さくらさくら、秘密のアッコちゃん、明日があるさ、幸せなら手をたたこうなどなど、その地にゆかりのある曲、いわゆる御当地ソングなどを駅の発車メロディーとしている例は多くあります。また、「伊那市の歌」のような、市や町の歌を発車メロディーとして流れている例も多数あります。
 そこで質問をいたします。伊那市駅100周年を記念して、伊那市駅の発車メロディーを伊那市の歌とすべく、JRにお願いをしてみるということについて、市長の見解を伺います。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) この二瓶議員からの一般質問を読んだときに、私も全然気がつかなかったんですけども、そうしたアイデアもあるなと思いまして、JRにも確認をしておりますが、飯田線においては、飯田線の駅の中では発車するときに音楽とか、あるいはオリジナルな音を発信音を出しているという駅はないようであります。ただ、ワンマン列車でもありますし、人的な面もありますので、なかなか難しいとは思いますけども、発車のときに「伊那市の歌」を流してもらうということは、JR東海に対しても相談をしてみたいと思います。あわせて、伊那市駅なんですけども、おりてみると、ここが伊那市だという個性がないと思います。そうした点においても山登りの基地だとか、あるいは勘太郎だとか、さまざまな発信をしてきておりますので、その伊那市駅を伊那市へお客さんが来たときの歓迎をする意味もおいて、伊那市らしさというのをやっぱり一緒に取り組んでいかなければいけないんじゃないかと。例えば、山岳であれば、写真だとか、あるいはポスターだとかお土産だとか、そうしたこの地域に来たんだと、伊那に来たんだということをお客様に伝えることができるような、そうした伊那市駅づくりというもの、こうしたことにもあわせて取り組んでいきたいと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) この市の歌を流している先進地と言うか、埼玉県の上尾市や熊谷市があるんですが、上尾市の担当者の方に聞いてみましたところ、上尾市では、主査以下の職員と市長との会議であるわくわく夢会議というもの、定期的に行っているということであって、その中で市民が上尾市を身近に感じるものがないか検討することになり、上尾駅、北上尾駅の発着メロディーで市の歌を流すことを決定していたということです。また、熊谷市の担当者に聞いたところ、こちらは、合併に伴い、20万都市が誕生するということを契機として、合併後の市民の一体感をつくり出すこと、それから郷土愛がはぐくまれることを目的として市の歌をつくったんですが、それを普及することを目的に、市の発案で実施をしたということです。どちらも行政主導で実現したものです。JR側も非常に協力的で、上尾市に関しては、構想から実現まで音源製作やJR内での稟議書の決裁を含め、1カ月から2カ月で実現したそうです。ただ、伊那市駅はJR東海ですので、JR東日本とは全く違う会社であり、また、発車メロディーの導入実績を考えてもすんなり行くものではないかと思いますが、伊那市のPR、そして伊那市民の一体感を醸造するための大きな役割を担っている伊那市の歌をさらに普及するためには、とてもおもしろいことだと思っています。ちなみに、上尾市の方にお伺いしましたところ、この発着メロディーは、音源製作を行った株式会社スイッチという会社のホームページから有料でダウンロードすることが可能で、1曲につき1円50銭が市の歳入になるということです。市民の郷土愛を深め、一体感を醸造し、内外へのPRができ、そして歳入にもなる。一石四鳥のすばらしい策だと思います。これからJR東海と話をしていっていただけるということですが、なかなかJR東海自体が発着メロディーに消極的だとも言われています。JR東日本とかそのほかはかなり積極的で、提案をするといいよと言ってくれるらしいんですが、これからちょっと難しい話とか交渉にもなるかもしれませんが、市長の決意を聞きたいと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) JR各社、それぞれ分割民営化されてから独自路線を走っておりまして、企業の経営スタイルが違うわけでありますけれども、ただ、飯田線というところをとらえてみても、非常に景観だとか楽しさだとか歴史だとか、見どころいっぱいありますので、観光にぜひ使ってほしいという話はしております。そうした中で、個性を出すという点においてもこのメロディーというのは一つのアイテムになりますので、機会を設けて、また機会があるたびに話をしてみるということは努力してまいりたいと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) ぜひよろしくお願いします。
 私は、議員になって2年が終わるところです。市長も市長になってから2年がもうそろそろ終わるということで、任期の半分が終わるということで、折り返し地点を迎えているというわけです。まず最初、伊那市の政治をもっと身近なものにしたいとか、できるだけ多くの情報を市民みんなで共有したい、そういった思いで活動してきたつもりですが、なかなか思うようにいかない部分も大いにあったと自覚するとこではあります。後半2年間は、これまで以上に当初の目的を達成すべく勉強をして精進をしていきたいと思っております。市長も現場主義、市民との対話、民間出身の強みをさらに生かして、伊那市発展のために邁進をしていただきたいと思っております。
 引き続き、伊那市の政治を身近なものにするために、開かれた市政を実現して、伊那市を全員参加の魅力あるまちにできるよう、さまざまなことをしっかり議論をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。以上で質問を終わります。

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