防災から考える給食施設(平成23年6月定例会一般質問その4)

一般質問内容 平成23年6月14日

  1. 青パト導入について
  2. 防災教育について
  3. 防災士取得に助成を
  4. 防災から考える給食施設

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一般質問の議事録 平成23年6月14日

 次に四つ目の質問に入らせていただきます。災害時の炊き出しについての質問に入ります。第2次伊那市行政改革大綱によりますと、平成26年度までに学校給食施設を食育センターを併設した形で大型化するということが盛り込まれています。市長はこれまでも、センター化ありきではないということは繰り返しおっしゃっていましたし、先ほど午前中の質問のときにも防災とかそういう面も踏まえて、自校かセンターかということを判断していきたいとおっしゃっていましたけども、今回の震災を受けて給食施設についてどのような考えか、見解を伺いたいと思います。言うまでもなく学校給食施設は、災害時における炊き出しの機能を持っています。災害時の炊き出しには、1カ所のセンターが被害を受けたり、食材や完成品の運搬に道路や橋が不通になれば使えません。むしろ災害時のことを考えれば、炊き出しの拠点となるところが市内に広く分布しており、施設倒壊等のリスクを分散するという観点からも現在のような学校ごとの給食施設が安心なのではないかと思うわけです。危機管理という側面から考えたところ、市長のお考えはいかがでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) 今回の震災において避難所としての学校施設の利用ということは、活用されている現状がありました。学校施設の防災機能の面もそうした点においては、充実を図っていくということが適切であろうかと思います。給食施設につきましては、自校方式、あるいはセンター方式のいずれにおいても防災機能というのは重要な項目の一つであるということとして考えております。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 災害時においてのところを考えたところ、センターであることのメリットがもしあったら教えてください。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) この地域において、センター化ありきではないという話を前しました。センター化にまさる自校方式があればそれを選択肢の一つであるという話をした上で回答しますけれども、センター方式の場合においては、市内の給食施設を全部に1カ所にまとめるという考えはないということを前提です。将来的には、3地区が考えられております。当面は西部地区を一つの食育センターとして考えてまして、新しい学校給食の施設はそのまま使っていくということで、自校方式で進むという考えでいるわけです。そうしたときに、たとえば竜西地区のところについては、1カ所で幾つかの学校の給食をまとめてつくるといったときに、災害が起きたときにはそこから発送ができるわけでありますので、天竜川の西側についてはそこでカバーすると、東側については東部中学校、あるいは伊那東小学校は施設は新しいものですから、そこを使って地域の皆さんにも発信ができるだろうと。それから高遠、長谷についてはセンター化になっておりますので、その施設を使って高遠、長谷地域のものをまかなうことも可能であると。さらに春富地区については、春富中学校も今のところ比較的新しい状態ですけども将来的に、たとえば20年とか後にはあの地域を一つのエリアとしたセンター化というのは考えられます。そうしたときには、三峰川それから天竜川の東側、そんなところを含めたエリアが対象になるという。そうした防災機能をセンター化の中にも組み込んでいくという考えも一つありまして、単なる学校給食の施設という考えではなくて防災の災害発生時には、そこが拠点となっていろいろものが備蓄もされていて、そうしたものから発信できるというそんな機能も持たせることも十分可能であろうと思います。あわせて、たとえば自家発の装置をつけてしますとか、そうしたかなりハイレベルな防災の対応機能を持たせたセンターということも十分考えられると思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) そうすると、では反対にですけど、今の自校方式を取っているところで、老朽化云々という話は別にして自校のままでおいておいたときに、災害時の考え得るデメリットというのはありますでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎市長(白鳥孝君) 自校であれば、小規模な学校については1人2人、2人ぐらいですかね。職員がいますけども、そうした皆さんがそこに来れるかというと、それは難しいと思うんです。デメリットとすると常駐をしていて、近くに住んでいる皆さんがそこの自校給食をまかなっているのであれば、そうした対応は可能かもしれません。それと、平成18年のときもあったんですけども、避難指示が出されて、学校に皆さん避難しました。あのときに炊き出しだとかということ、実はできなかったんです。学校給食施設をそうした場合に使ってはいけなというような話がありまして、結局協定を結んでいる皆さんからおにぎりを運んでもらって学校で食べた、体育館で食べたということがございました。そうした制度というか、そうした見直しも含めてやっていかないとなかなか自校だからといって、すぐにそういう対応ができるということでもなかろうかと思います。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) わかりました。せっかくと言うかセンターが完成する前に、こういうことを考えるきっかけというのができたと思いますので、しっかりそのセンターがいいのか、自校がいいのかというのも防災という面も大事なところですので、そういうところをしっかり検討していただいて、いい方法に持っていっていただきたいと思います。質問は以上です。

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