ふるさと納税について(平成25年12月定例会一般質問その2)

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一般質問

一般質問内容 平成25年12月12日

  1. 創業・起業支援とICT教育について
  2. ふるさと納税について
  3. 伊那市移住・定住促進プログラムについて

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一般質問の議事録 平成25年12月12日

次の質問に入ります。ふるさと納税について質問をさせていただきます。
午前中とかぶっている部分もありますが、その組み立て直してもたもた質問するよりは、そのまま予定どおり質問したほうがスムーズにいくのじゃないかと思うので、予定どおり質問させていただきたいと思います。
まず、市長に聞きたいと思いますが、伊那市にさまざまな魅力がありますが、外に向けて伊那市のこういうことっていいよというのは、例えばどのようなものがあるでしょうか。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎ 市長(白鳥孝君) 伊那市の魅力、伊那市というか上伊那も含めたりするランドスケープなんかは上伊那全体というか、伊那谷全体になると思うのですが、魅力 をまず私が挙げるとすれば、この景観だと思います。日本を代表する、あるいは世界に誇れる景観が、この伊那谷の持っている景観だと。その景観というのは、 二つのアルプス、これは四季を通じてのアルプスの姿でありますけれども、それから里山のたたずまいとか、農業の田園風景の広がる農業の景観も入ったり、さ らには渓流、渓谷が市内の中あちらこちら流れているという、こうした景観、ランドスケープから見るものがまず一つあげられるのと。
それから、人々の優しさというか、穏やかさというのですかね。とても穏やかな人が多いという、そんな思いもあります。
3つ目としては、非常にポジションがいいとこにあると、都会の大消費地には近い所にあります。中京圏については約2時間以内、東京圏、関東圏についても2 時間半から3時間という非常にいいポジションにありますので、商工業の立地にも非常に適していると、それから農業の生産地としても非常に恵まれた場所にあ るということであります。そうした伊那、この地域の持っている魅力というのは、挙げれば切りがないわけでありますけれど、今言ったように大きく見れば3 つ。それから人の分野でいくと高い教育というのもありますので、高遠にあった進徳館教育というのを核にして、この地域の教育というのもしっかりと伸ばして いきたいという思いがあります。

○議長(伊藤泰雄君) 二瓶議員。

◆3番(二瓶裕史君) 世界に誇る景観、それから人の優し さ、場所のよさ、高い教育、そういった答弁がありました。それを踏まえてですけれど、このふるさと納税について3年ほど前にも一般質問で取り上げさせてい ただきました。再度、ふるさと納税の定義ですけれども、ふるさと納税とは都道府県、市区町村に対する寄附金のうち、2,000円を超える部分について一定 限度額まで原則として所得税とあわせて全額が控除される、そういった制度で。これ言いかえますと、言いかえますと、と言うか市のホームページに書いてある 言葉を借りますと、伊那市の外に住んでいる方が寄附という形で、伊那市ふるさとサポーターとしてまちづくりに参画するというものになります。この平成20 年にスタートした地方にとって非常に有利な制度であります。地方から都会に出た方たちが、故郷に思いをはせ、納税という名の寄附をする。郷愁あふれる制度 だと思います。伊那市でも市長がまほら伊那の会、東京長谷人会や高校同窓会の各地方支部などでPRを重ね、着実に件数、額ともにふえていますが、まだまだ 可能性を秘めているものだと思います。ホームページや市報の12月号の特集を見てわかりますが、現在伊那市では、5,000円以上のふるさと納税をしてい ただいた方に、先ほどもありましたがお礼のお品としてイーナちゃんグッズと市内の温泉入浴券、それから高遠城址公園の入園招待券が送られ、5万円以上の寄 附には、伊那市の特産品が送られています。今、イチゴを送っているということを伺いました。全国的に見てふるさと納税をされる方の寄附金額は、税控除とか の関係で有利な額ということで、5,000円から1万円の範囲が多いというふうに聞いています。
さて、私は個人的にその入浴券とかイーナちゃんグッズとても欲しいんですけれど、ただ外にいる方たちが、果たしてどれだけそれらを欲しいと思うかどうかと いうのは、ちょっと疑問があります。またそれが伊那市のPRになっているかどうかというのも疑問があります。入浴券2枚もらって、定価だと1,200円で すけれども、イーナちゃんグッズも幾つかついて、地元にいればすごく欲しいものだと思います、お風呂もすぐ行けるし。ただ、入浴券もらって、じゃあ外から わざわざそれに入りに行こうかというと、やっぱりちょっと難しい。そうすると、本当にその物につって寄附を求めるという制度じゃよくないと思います。先ほ ど総務部長さんからも、過当競争的になってて過熱しているのがよくないというふうに言われるというふうなことがありましたが、でもやっぱり、その寄附する 側としては、できるだけいいものをもらえる所を選びたいという心理は、消費者心理としてあるわけで、そういったときに伊那市のゆかりのない人からも寄附を 集めるためには、ある程度伊那市の目玉商品、人を引きつけるようなものを、お礼の品としてつくって行かなきゃいけないのかなというふうに思います。多くの 自治体を見てみますと、地元農産物や特産品をPRするという目的を兼ねて、リンゴや牛肉、カニ、お米などそういったものが選択肢として上がっています。先 ほど市長も答弁で、伊那市ならではのものを考えていきたいと、それから市外に住んでいる人がもらってうれしいものを今後考えていきたいという答弁をされま したが、まさしくそうだと思います。せっかく伊那市が世界に誇るおいしいお米の川下り米があり、日本を代表するアルストロメリアがあります。また、信州そ ば発祥の地であり、ローメンもあります。山にあこがれて伊那の地に来られる方もたくさんいます。登山者向けに宿泊券など、おもしろいのではないでしょう か。山岳観光に強い思いのある市長なら、もっとよいアイデアをお持ちじゃないかと思います。どうしてこれらをもっとこれまでPRに使ってこなかったのか と、非常に残念に思います。先ほど市長答弁ありましたが、改めてお伺いしたいと思いますが、このようなお礼の品を選択肢ですね、寄附した人が選べるように 複数上げてもいいと思うのですが、そういった選択肢に入れる予定はありますでしょうか、市長の見解を伺います。

○議長(伊藤泰雄君) 白鳥市長。

◎ 市長(白鳥孝君) ふるさと納税については、ふるさとを離れて郷愁思いをふるさとに寄せてくださる人からもいただけるという、そんなことが主眼ではありま すけれども、そのほかにもこの長野県の水源地に対しての保全の意味とか、あるいは山岳にかんしての環境保全だとか、安全登山、いろいろな分野でのそうした 切り口があろうかと思います。確かに、今までイチゴ、それからイーナちゃんグッズということで、見直しがされてはこなかったわけでありますが、そろそろこ うしたことについても見直しをするべきかなという思いがしております。
一つの例を挙げますと、西駒山荘の建設、このときには寄附者に対する特典として、5,000円以上については温泉施設券、5万以上については西駒山荘の宿 泊券、素泊まりの場合3泊分と、そうしたことを出したわけでありますが、この西駒山荘への寄附というのは700万円を超えてあります。そのようにして、分 野別にどのような仕掛けをするとふるさと納税が伸びるかということも考え、また受け取る皆さんが県外の方、市外の方が多いわけですので、そうした皆さんが どのようなものが希望なのかということもリサーチをするべきかなというふうに思います。
午前中の話でもありましたけれども、聞きながらふと思いついたのがというか、例えば送るだけではなくて来ていただくというような納税の感謝のあらわし方と いうのもあるのではないかと。信州そば発祥の地伊那という一つのブランドが、だんだん大きくなりつつありますので、例えば、納税してくださった方について は、秋の4週連続そば三昧というのがことしありました。その期間中、いつ来ても信州そば発祥の地で新そば食べ放題ですよとかですね、ということも一つのア イデアだろうし、ローメンにしても伊那発祥の地のローメンを食べられるとか、そうした一方通行ではなくて、こちらにまた来てもらって知ってもらうといった ようなことも含めて、こうした全体的な見直しというのも早急にしていかなければいけないというふうに考えております。

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